『宇宙を駆けるよだか』を見たよってハナシ

 

 

 秋も深まり、すっかり肌寒くなりましたね。

最近ジャニーズWESTのにぎやかな沼に足を踏み入れている私がメンバー二人が出演しているドラマを見たのでその感想を書き残しておきたいと思う。

今回も主観一筋ですよ、お気をつけください~。

 

ネタバレ含みます!まだご覧になっていない方は自衛してください!

 

 

 

 

 

 

 

 


宇宙を駆けるよだか
  入れ替わった美しい子と醜い子
  大切なのは外見なのか中身なのか。

 


見ているとなんて残酷な話なんだと思うと同時に、すごいところに踏み込んでるなあとも思う。川端志季さん原作の実写ドラマであり、Netflixオリジナル作品である。

サスペンス&ラブストーリー、8月1日より全世界配信ということだ。

明るい火賀重岡くん、クールな水本神山くん


正直、どちらの気持ちも分かるような気分になった。でも、然子からしたらそれこそ偽善なのか。誰からも愛されて育ってきたあゆみと対照的に愛を知らない然子

どこからどこまでも正反対。

入れ替わったことで、感情が交差して、見えていたものが見えなくなって、信じていたものが信じられなくなる。自分が自分じゃない、ワタシはアナタじゃないのに。相手の環境も親も過去も未来も背負って生きていく?

美しいあゆみもさることながら、然子についつい引き込まれてしまう。

これは私が然子と似ているからなのから、多くの人が然子に引き込まれるのかは分からない。見た人がいたら教えてほしい。気になる。


しろちゃんに自分は入れ替わっていると伝えるシーンや、あゆみを見た瞬間に駆け寄って入れ替わっていると必死に主張するシーンはとても滑稽で、苦しくなる。もうあゆみじゃないのに、と、バカみたいな純粋さに見ているこっちが恥ずかしくなる。

私は作中ででてくる細かい表現が好きだった。ガニ股で大きく歩くあゆみや、あんぱん1つを食べる然子もそうだが、真っ直ぐで愛されることに慣れてるあゆみの心が入っている時の然子の表現や表情。

さらに自信がなくて愛されることに慣れてない然子の心の入ったあゆみの不安そうで、貪欲で、強がりな姿だ。入れ替わっていない時からの違いがとても出ていてゾッとする。すごいというか、ゾッとする。うわあとなる。

残念ながら自信のある然子は美しかったし、不安定で愛にすがりつくあゆみは醜かった


見ていると、なにこれ、美しい子は心まで美しくて、醜い子はこころまで醜いの?と思ってしまう。モヤモヤもするし、暗い気持ちにもなる。

でもやっぱり誰かからの愛に素直になることの大切さが身に沁みた。卑屈になってもいいことなんてないなあとも思うのだ。

 

 

そして、この作品で注目したいのは女の子2人の掛け合いだけでなく、やはりしろちゃん火賀くんの主演2人だろう。

明るく関西弁な火賀くん、いや、なぜに関西弁なんだろうと思ったけど入れ替わってすぐにその効果を実感した。標準語を話す誠実なしろちゃんとの違いが分かりやすく、物語に余計引き込まれた。しろちゃん火賀くんの心が入った時は、びっくりするくらい火賀くんだった。関西弁がやはり似合う

しろちゃんの計画は本当に然子を騙すための嘘だったのか、あまりに辻褄あいすぎて、演技が上手すぎて、ぐっと惹きこまれた分気持ちが追いついていない部分もある。2人で階段から落ちるシーンは初めて見たとき本当に苦しくなった。
時に今回注目してほしいのが、火賀くん(重岡くん)の曇りのない透明感痛切な想いだ。
いやー。とても惹かれました。あゆみの心の入った然子を見る目が、表情が優しすぎてキューンとなる。ガッと持っていかれる。なかなか帰ってこない。

まだ帰ってきてない(笑)


あー、なんてすごい才能を持った子なんだーと頭を抱えたくなるので見てください。
あと、しろちゃんあゆみ(然子)が2人で火賀くん然子(あゆみ)を見下ろしている時は、なんだろう、しろちゃんあゆみが美男美女すぎて、あー美の暴力ぅとなる。

清原さんのお顔が美しすぎて、髪の毛が黒髪ロングで、なんだろう、この物語のヒロイン清原さんでよかったーとなる。嫉妬するくらいの綺麗さがたまらない。

そして、あー、かわいいなあとなるのが、女の子組と男の子組も入れ替わるのだが、その演技をする男の子組が全然女の子に見えないのだ。ぜんっぜん見えない。じゃれている男の子だ。

そこもいいんだけど、逆に女の子組はとても上手くてちゃんとしろちゃん火賀くんに見えるところがなんとも言えない。器用で素晴らしいなあと思う。

 

 

いっちばん最後の方に平和で優しい4人の世界が描かれている。邪気のない世界に幸せな気分になれるので、ここも必見。

然子の闇が漆黒すぎて深すぎて下っ腹の奥の方がぐるぐるなってたまに吐き気もやってきたりするが、どんどんかわいくなる然子も含めて主演4人が美しいなあとなるし、物語としてしっかり面白かった。

どんどん続きがみたくなった。

わざわざ時間をさいて見るだけの価値は十分に、いやそれ以上にあるので是非ぜひ~

 

 

 

 

 

 

 

ps

重岡さんに持っていかれすぎて、ついに溺れるナイフ観ました…。

重岡さん目当てだったが、小松さんのとんでもないエモさと菅田さんの儚さにガッとやられた。だが、結果として重岡さんに持ってかれたままだし、帰ってくる気配はない。それくらいいい作品だった。

主演二人の隠しきれないオーラやらなんやらで設定に収まりきらない都会感が出ているのだが、大友(重岡さん)は違った。彼は間違いなく田舎の中学生だった。まあ本当の田舎に彼のような子はいないのだが…。素朴で芋っぽくて、魅力に溢れた子だった。